フラは人生の航海

フラは人生の航海

– Hula is a Journey –

フラ(Hula)はハワイ語で “Huakaʻi” (航海) に例えられ、フラと共に生きる人の人生そのものを映し出すと言われています。

フラの航海は、3歳でスタートした人も、60歳でこれから始める人も、その本人でしか生き抜くことができないとてもパーソナルな自分だけの航海なのです。

その航海の真っただ中に身をおき、フラと人生を共にし、フラを愛してやまないハウマーナさんのために、ハワイ語(オーレロ・ハワイ)とフラの切り離すことのできない深い関係について書きたいと思います。

フラの第一のステップとは

世界最大のフラの祭典であるメリーモナークにおいて、競技に対する評価基準にオーレロ(言語)が含まれるように、伝統的なハーラウ(Hālau)のハウマーナにとって、ハワイ語の習得はまず必修項目とされています。

特に伝統的なハーラウでは、ハワイの歴史やフラに関わる基礎的な言語を先に学ばずして、正式にハーラウに入ることは認められない程、言語は大切なのです。ハウマーナの最初のステップは、ハワイ語の辞書を買う事から始まるのです。

フラの伝統と文化を理解しフラを極めるには、その言語を理解してこそ。

フラの原点とされるフラ・カヒコ(古典フラ)では、ダンスよりもオリ(チャント)のほうが重要とされますが、単に翻訳を読み、音を口で模倣するだけでは、自分の言葉として唱えているのではないため、それは真のチャントではなくなります。

ハワイのクムフラ達は、ダンスはもとより、言語やハワイの伝統をどれほど習得しているかによってフラの世界で評価され、ハウマーナはその評価をもとに、クムを、そしてハーラウを選びます。

そしてそのハウマーナ達が、クムの持つ知識を全て習得して初めてクムとなり、さらに伝統を引き継いでいくのです。


Photo: Flowers Photography

今も消滅危機の言語:ハワイ語

一時は政府により禁止されたハワイ語(ʻŌlelo Hawaiʻi)は、1900年代初頭には3万人以上いた話者数が、一時はわずか千人にまで減少し、その多くがクプナ(お年寄り*尊敬の意を込めて使われます)であるという消滅危機の言語となりました。

しかし、60年代後半から始まったフラや言語を含むハワイの伝統文化の復興活動(ハワイアン・ルネッサンス、Hawaiian Renaissance)の成果から、98年には2千人、そして2014年現在は推定で約2万5千人~3万人と、話者数は年々増加傾向にあり、次世代にはハワイの人口の約10% がハワイ語を話せるようになると言われています。

ハワイ語の存続にかけて、今も非営利団体の草の根運動を筆頭に、米国やハワイ州政府など各方面で言語復興の努力がなされているのです。

その中で、日本にいる私達がわずかでもその一環となり、そしてこのサイトが少しでもハワイ語とハワイの伝統文化の復興に役に立てれば幸いです。

– E ola nō ka ʻōlelo Hawaiʻi –

**フラな日々 ~E Hula Mau~**

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