今日のハワイ語 基礎文法編 | iaイア/’oiaオイア(彼、彼女、それ)/ ‘O オ(先導詞)

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~今日のハワイ語~

ia, ʻo ia <イア、オイア>
【英】he, she, it
彼、彼女、それ

ʻo <オ>
【英】particle marking certain nouns and phrases
主に主語や述語となる固有名詞を先導する語

※初めて読まれる方は、今月から基礎文法をスタートしたばかりですので、こちらの投稿から順番に。Start here to learn basic Hawaiian grammar! 🙂

アロハ・カカヒアカ・カーコウ!
Aloha kakahiaka kākou! (Good morning!)

今日は ʻo ia を使って、ʻo の使い方も一緒に習いましょう。

ハワイ語の固有名詞(人名、地名等)は、主語または述語になると前にʻo がつくんですよ。
例えば主語の時、すなわち<レイラニさんは>と言う時や、述語の時、<レイラニさんです>という時には ʻo Leilaniですね。

そしてもう一つの今日のハワイ語 ia イア (彼、彼女、それ) は特殊な代名詞で、上記の固有名詞と同じように、主語や述語になると、ʻo がつきます。

それで辞書に<ia>と<ʻo ia>の両方が載っているんですね(o^.^)v

When a proper noun (name of people, places, etc.) is used as a subject or predicate in a sentence, it will be preceded by ʻO; “ʻO Leilani is pretty”. Likewise, “ia” (he,she, it) is a special word in that it also needs ʻO just like a proper noun above if it is a person or personified.

ちなみに昨日習った iā ʻoe (あなたに、あなたを)のイアーもそうですが、オイアのイアの部分はたいていイヤと発音されるんですよ。

それでは例文で見てみましょう!

=応用編 (Practice Sentences)=

Akamai nō /ʻo ia. 賢明ですね/彼女は
Smart indeed/ she (is).

Nani nō /ʻo Leinani 美しいね/レイラニさんは/
Beautiful /Leinani (is)

ʻO Hina /ke kauka*.  ヒナさんです/ドクターは
Hina /the doctor (is). The doctor is Hina (Hina is the Dr)
*kauka: ドクター、doctor

Aloha /ʻo Hina/ iā ia. 愛してる/ヒナは/彼を
Love /Hina /him (Hina loves him)

Maikaʻi /ʻo Kauaʻi. 素晴らしい/カウアイは
Good (great)/Kauai (is).

******

あれ、最後はどこかで聞いたことある?フレーズですね(o^.^)v
The last sentence sounds familiar, maybe?

一番目の ia は主語なので、ʻO がつき、ʻO ia となります。

でも4番目の ia は、主語(彼は)でも述語 (彼です)でもないので、ia のままで ʻO ia とはなりません。

ちょっと複雑ですね💦
このあたりは慣れるまでは少しこんがらがりそうですが、そのうちに必ず何も考えなくても使い分けできるようになるので、最初はそういうものだと思って例文の通り覚えましょう!

また、ia, ʻo ia は、ここでは詳しく書きませんが、実は人格があるものについて使います。
こちらで詳しく書いていますので、読んでみて下さいね。

Also please note that old newspapers and public officials’ letters from the time when most of our kūpuna in Hawaiʻi spoke Hawaiian as their mother language had the word “ʻo ia” always spelled in one word (ʻoia). This is true for iāʻoe, iāia just like iaʻu and this practice of spelling separate is a rather recent development by the school systems. (And this is why ʻoia is listed when you look up “she” in Hawaiian Dictionary and other grammar books written in 60 & 70’s.)

ところで前回習った iā ʻoe や今日の iā ia、ʻo ia は昨年は短縮形で紹介しましたが、現在の学校教育では離して表記されているので、ここでも離して記載しています。

でも、実はこれ、現代のアメリカ、もしくは英語的発想の学者によって決められたことで、ここ30年内に作り出されたルールなんですよ。

そもそもアメリカ政府により禁止されるほんの数十年前までのハワイは口承文化で、書き言葉はなく、全て話し言葉でした。当然ながらハワイ語の正しい表記法というものもそれまでなく、しかもハワイ語は日本語と同じように単語を一気に繋げて読む言語なんです。

例えば私たち日本人が、元々は二語だった<息切れ>という言葉を一語とすべきか、とか、
どちらも同じような感じで続けて読む山田太郎Mike Jonesを、表記上は一語で書くべきか、外来語は間に中黒を入れて書くべきか、など
ある時点で誰かがルールを設定しない限り正しい表記というものは存在しないんですね。

そして実は今、私たちが唯一本物のハワイ語として読むことができる昔の新聞や公的文書には、iaʻu のように、ʻoia(オイヤ)、iāʻoe(イヤーオエ)、iāia(イヤーィヤ)と全て短縮形になっているんですよ。

ちなみに、ハワイ語のバイブル的存在、Hawaiian Dictionary や、その共著者であるSammuel Elbert氏の文法書などに短縮形で単語登録がしてあるのはそのせいなんですね(o^.^)v

学校教育と、王朝期のハワイ語を話すNative Speaker(Mānaleo)を知る人たちとのちょっとしたディスタンスとジレンマが、なんとなくここでも垣間見れます。

    でも、言語は生きているもの

昔の人たちがいくら今の若者の日本語がおかしいと言っても、古今集の中の<日本語>を話す人が今の日本にいないように、言語はいつの時代も淘汰され、より多くの人に話されるものが生き残り、正しい言葉となっていくのかもしれませんね。

ちなみに音声で聞く、まだハワイ語が日常的に話されていた時代に生まれた人々のハワイ語は、ここ30年の学校教育の賜物として少しずつ増えている新しいNative Speakerと比べると、ずっと元気でスピーディーな話し方で、本来のポリネシアのルーツを思わせる感じです。

ニイハウ島の住民の話し方は今もそんな感じで、恐らく日本人に一番馴染みがあるのはタガログ語だと思いますが、あれとよく似た感じで、とても元気で可愛いんですよ。

さて、今日もちょっと長くなりましたが、少し長引いてしまっている基礎文法は、今週中には終えたいな、と思っています。
また1日1語の投稿の合間に、今月のメレも今頃❔という感じ💦ですが、UPする予定です(o^.^)v

それでは今日もアロハでオーレロな一日を!

Happy ʻŌlelo Day, everyone 🙂

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